【感想】映画きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険(2018/4/7公開)

信号故障が原因で、ヘンリーがヒロの編成に追突する事故を起こし、メインランド行きの貨車を牽引できなくなる。代理はジェームズが担当することになったが、ジェームズをうらやんだトーマスは未明のうちに貨車を牽いて出発してしまう。しかし、目的地であるブリドリントンの操車場の場所がわからないトーマスは、レキシーやテオという実験機関車たちがいる操車場を経て、製鉄所にたどり着く。製鉄所で働くフランキーとハリケーンは、2人だけでは仕事が大変なのでトーマスにずっと手伝ってもらうことを思い付き、貨車を夜のうちにブリドリントンに運び、トーマスを製鉄所に閉じ込める。一方、ソドー島ではいっこうに帰ってこないトーマスを見つければ英雄になれるという言葉を聞いたジェームズが、トーマス捜索のためメインランドへ走り出した。
もともと、目的地の場所も知らないトーマスがジェームズの貨車を勝手に運んだことで起きた話で、製鉄所に閉じ込められたのは自業自得ではある。自分たちは実験用で何もできないんだと思い込んでいたレキシーたちが製鉄所で働くことになり結果オーライ、ハッピーエンドですけどね。
それにしても、いつもはトーマスが自分の仕事をほったらかしたら怒るトップハムハット卿、今回はジェームズからトーマス不在をチクられて「貨車を誰が運ぶか決めるのは私だ」「君がトーマスの支線を担当してくれ」とキレッキレです。どの機関車をどこで運用するか頭を悩ませてるというけれど、主に仕事の不満で無用の対立を招くのもトップハムハット卿が無能だからなのでは……というか、マジでトマパイアとしか思えないひいきっぷりで、不満をいいつつキレないジェームズえらい。
ゲスト声優は森三中の3人。正直、このキャスティングを聞いたときは「まあトーマスやからしゃーない……」とややしんどさを感じたのだが、見てみると、テオ役の村上知子が棒よりややマシ、フランキー役の大島美幸は「こういう中年女性声優いそう」感ある独特の存在感、そしてレキシー役の黒沢かずこはゲストと気付かないレベルで溶け込んでいたのであった。本作はかなりミュージカル寄りで歌も多いのだが、歌ネタやってるだけあってうまい。「クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」でも声優やってて、その時はまったく存在感なかったけれど、これなら声優イケると思う。