宮崎駿の初映画監督作品であり、かのサーヤこと清子内親王(結婚して黒田清子さん)も憧れたヒロイン・クラリスを生み出した「ルパン三世 カリオストロの城」が、原作誕生50周年を記念してMX4D版となって公開される。映像のベースは2014年のデジタルリマスター版で、さらにフィルムの汚れを除去した上で、音声のノイズを取り除いて5.1ch化。 クラリス役の島本須美さんは「特にカーチェイスのシーンは臨場感があって、印象に残りました。口を開けて観ていたら、水しぶきが口の中に入ってしまいましたので、口を閉じてご覧下さい(笑)。私は特にルパンが屋根をビュンビュンと高跳びするシーンが好きなのですが、とても動きが合っていた気がしました。初公開から38年経って改めて自分の演技を聞くと反省モードに入ってしまいますね。男性の中で理想の女性がクラリスというのはわかるような気がします。」とコメント。ご自身でも納得のヒロイン力と。 そしてアニメーターの友永和秀さんからもコメント。「最初は半信半疑で観始めたのですが、特に時計塔のシーンは臨場感があって良かったです。大画面で観ればさらに臨場感が出るのでしょうね。動きにメリハリをつけているのはいいと思います。今後は演出の人もMX4D(R)の動きも計算に入れて考えないといけなくなるかもしれないですね。『カリオストロの城』はカメラが固定ですが、最近のアニメのように手ぶれのシーンがあると動きが付けられて面白いかも。」 左:島本さん、右:友永さん。 正直、MX4Dは体感型上映ということもあって落ち着いて映像見てられないので、ストーリーそっちのけのアクションものならともかく、この手の作品に本当に合うのかは疑問……。ただ、「デジタルリマスターのリマスター版」自体には興味がある。デジタルリマスター版でも相当きれいだったが、さらに上になってるのだろうか。4D抜きで、それを公開してくれませんか?2200円でもいいよ? from https://www.atpress.ne.jp/news/119663
From January 2017
「はなまるうどん」が「おそ松さん」とコラボして「はな松さんフェア」開催
放送終了から10カ月が経過しようかというのに、人気が衰えを見せない「おそ松さん」。年末にはJRAコラボアニメ「おうまつさん」があったが、続いてははなまるうどんとのコラボで「はな松さんフェア」が実施されるとのこと[→はなまるニュース 2017年 | はなまるうどん]。 開始は1月20日(金)で、①うどん1杯につきうどんや天ぷらがお得になる「はな松札」を1枚プレゼント、②キャンペーン期間中のレシート合計税込1,000円以上各店先着30名様限定で「はなまるうどん限定 おそ松さんランチョンマット」をプレゼント、の2つ。サイトではランチョンマットのイメージも見られますが、「おそ松さん」のコラボイラストってツボを突いてくるなぁと実感する。
2016年公開のアニメ映画総括
興行収入200億円突破の「君の名は。」をはじめとして2016年も数多くのアニメ映画が公開された。その中から個人的に印象深い作品を振り返ってみる。 ・ガラスの花と壊す世界 すっかり忘れ去っていた2016年初頭公開アニメ映画。かなりがっしり骨太の設定が眠っているようで、それが表に出てこないのは構わないのだが、中身にあまり活かされなかった……というか、変に難解な作品になる原因になってしまった感じ。 ・KING OF PRISM by PrettyRhythm 2016年の「応援上映」の流れはこの作品が生み出したはず。公開は1月。「プリティーリズム」からのスピンアウトだが、プリリズを知らないような人まで熱狂させていたような印象がある。実際、応援上映じゃない回でも客席のリアクションが少なからず伝わってくる作品で、「お約束」を知らなくても楽しめる。これは1人でBD見るタイプではなくて、みんなで空気を共有すべき作品。お友達と一緒に見よう! ・コードギアス 亡国のアキト 最終章 愛シキモノタチヘ 2016年2月公開。全五章立てになった「コードギアス 亡国のアキト」のラスト。テレビアニメ第1話では衝撃を受けたもので、そこからのスピード感あるパズルのような展開は引き込まれるものがあったが、第24話・第25話、および第2期は結果的には蛇足だった感。「亡国のアキト」ではギアス能力が都合のいいブラックボックスと化していて、ロボットバトルはスゲェがお話としてはどうだろうという展開の連続だった……。 ・たまゆら~卒業写真~ 第4部 朝-あした- OVAから始まった「たまゆら」シリーズの、最後の1年間を描く映画「たまゆら~卒業写真~」の完結編。こんなにも大事件のない「ちょっとした日常」を積み重ねてきて、とうとう高校卒業に至るなんて。すごく満足度の高いシリーズだった。 ・映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法! プリキュアの映画シリーズはおおむね満足度の高い作品が多いが、本作は敵役・ソルシエール様が思わず様をつけたくなるようなヒロイン力(ひろいんちから)を発揮。バトルも、プリキュアなのにミサイルがばんばん飛んで盛り上がる。 ・名探偵コナン 純黒の悪夢 コナン映画といえば「怪盗キッドと新一を勘違い(or入れ替わり)」「蘭ねーちゃんのピンチにコナンが思わず「らーん!!」と絶叫」「蘭ねーちゃんの怪力が世界を救う(or起死回生の一撃が出る)」てな感じですが、本作はそういったお約束からちょっと離れて、赤井と安室の絡みがメインとなり、その手の女性ファンに大好評となったのでした。…