なぜか削除された『サルでもわかる「pixivコミック」の裏側』

一体何がまずかったのか、以下の記事がいつの間にか消えている。

サルでもわかる「pixivコミック」の裏側
http://inside.pixiv.net/entry/2016/01/14/175406

そのうち再掲載されるのかなと思って待っていたが、一向に復活しないのできっと何かまずいことが書いてあるのかと思って、Googleキャッシュを掘り出してみたのが以下のスクリーンショット。

20160118_01

大前提として、pixivコミックというのは以下のようなサービス。

掲載雑誌数104誌、月間作品更新数平均500 作品、月間PV約1600万PVの漫画閲覧サービス。
2012年6月6日にオープンした、商業漫画の掲載・閲覧に特化したpixiv周辺サービスのひとつです。
商業漫画の掲載は無料!閲覧利用はもちろん無料!どなたにでも無料で使っていただける完全無料のサービス!

さて、ここで他社さんからよく聞かれるわけです。

「pixivコミックは、なぜなくならないんですか?」

完全無料。広告もなし。しかし運営にあたり、人件費はもちろんかかっています。 ではなぜこのサービスを企業として運営できているのか、運営しているのかをまとめました。

で、しげしげと読んでみるに、アウト判断を食らったのは以下の「マネタイズ」の部分ではないか?と邪推する次第。つまり、手の内を外部にさらすことになるので、だめなのではないか、と。

pixivコミックでは現在、月に1600万程度のPVがあります。 サービスとして、そこそこの規模になりました。いよいよマネタイズを進めます。 しかし、現状無料で使えているpixivコミックを突然有料化する……なんてことはありえません。

現在pixivコミックの収益の柱となっているのは、「ジーンピクシブ」「comic POOL」のような協業レーベルです。 出版社にはpixivコミック内でWEBコミック誌を展開していただき、pixivがそれを告知。 コミックス販売収益の中から数パーセント、WEB告知費として弊社に還元していただく。 という仕組みになっています。

昨今書籍にも電子化の波が押し寄せ、多くの出版社でもWEBコミックサービスを展開しています。が、前述の通り新規サービスを制作するのには膨大な費用がかかりますし、そして作ったものの人を集めるには大変な苦労が必要です。 その点pixivコミックのシステムを利用していただければサイト制作費はかからず、またpixiv内でしっかり告知を行わせていただくことで認知も進められる。 弊社としては、マネタイズの道が生まれる。

という関係で成り立っています。現状としてはこのような手段で、収益を得ています。

しかしこれもおかしな話で、通常、この手の企業が運営するブログというか、オウンドメディアというか、そういうのには掲載前に責任者によるチェック、担当部署によるチェックが入るのが通常のプロセスであり、上記の部分が引っかかるのであればそもそも最初のチェックの時点で引っかかるはず。かといって、まさかpixivがノーチェックで、誰の目にも触れないままに掲載してしまったとは思えない。なので、おそらく何かの手違いで消えてしまっているだけなのではないか、と。書き直してくれたバージョンを出してもらえると何がまずかったのかわかりやすいのだが、出るわけないか。