WordPressでLaTeXの数式を表示するJetPackの「Beautiful Math」を有効にしてからあとの使い方

いやはや、また記事作成の為にHTMLと格闘することになった訳で、はい。
んな訳で、ゼーガイストです。このペンネームを引っ張り出してきたのは、えっと……いつ以来なんだか。

「とっとと本題に入れ!」って? ですよね……相変わらず脱線話が多くて。

とにかく、WordPress.comにおいてLaTeXによる数式をどのように表示するかという方法が記されているページは、このURLに。
WordPress.com Support LaTex
って、英語で書いてあるんですよね……。まぁ、英和辞典片手にやるっきゃない。という訳で、解読(笑)した導入方法は以下に(大前提としてJetpackを先にインストールしてから「Beautiful Math」を有効にしておくこと)。

■表示過程1:HTMLにLaTeXの開始コードと終了コードを書き込む。
まず、ページの入力方式のタブを「ビジュアル」側から「テキスト」側に。
150311-1

そして、LaTeXの開始コード【$latex】と終了コード【$】を書き込む。この開始コードと終了コードの間に、自分の表示させたい数式のLaTeXコードを書き込めば、公開するページには数式が表示されます。
ここで注意しなければならないことは、
(1) 開始コードの尾部と表示させたい数式コードの「本文」との間には半角スペースないし「テキスト」側での改行が必要。
【例】
(コード側)
150311-2

(表示側)

(2) 終了コードは、表示させたい数式コードの「本文」の直後に記入し、改行してはいけない。
【例】
(コード側)
150311-4

(表示側)

この2つの場合では、上の画像のようにエラー表示が出たり、コードが数式に変換されることなく表示されるなどの不具合が生じすることを確認しています。因みに、このエラー表示のことをサポートページでは「an ugly yellow and red error message」と記載されていました。いやはや、uglyとはどきつい言い回しだことで……。

■表示過程2:フォントサイズの指定
サポートページの説明曰く、表示できる数式のフォントサイズは-4から0を含む+4までの9段階が存在する模様。
その指定方法は、
【開始コード】+【フォントサイズを指定したい数式のコード】+【s=(数字)】+【終了コード】
のとのこと。
以下に、実際にどの程度の大きさになるのかを示します。


s=-4:$latex \LaTeX&s=-4$ $latex y=ax+b&s=-4$

s=-3:$latex \LaTeX&s=-3$ $latex y=ax+b&s=-3$

s=-2:$latex \LaTeX&s=-2$ $latex y=ax+b&s=-2$

s=-1:$latex \LaTeX&s=-1$ $latex y=ax+b&s=-1$

s= 0:$latex \LaTeX&s=0$ $latex y=ax+b&s=0$

s= 1:$latex \LaTeX&s=1$ $latex y=ax+b&s=1$

s= 2:$latex \LaTeX&s=2$ $latex y=ax+b&s=2$

s= 3:$latex \LaTeX&s=3$ $latex y=ax+b&s=3$

s= 4:$latex \LaTeX&s=4$ $latex y=ax+b&s=4$


ちなみに、この表示を得る為に作成したコードはこんな感じ。

■表示過程3:フォントの色の指定
ことさら何もしなければ、LaTeXコードで表示させる文字は、ページのデフォルトの指定に従うようですが、WordPressでは適当なコードを付け加えることで、文字自体の色と背景色を指定できるようです。
その方法は、
【開始コード】+【色を指定したい部分の数式のコード】+【bg=(背景色のコード)】+【fg=(文字の色のコード)】+【終了コード】
のとのこと。
以下に、実際にどの程度の大きさになるのかを示します。この色自体は、(おそらく)24bitのRBGでの16進数形式で与える必要があります。
以下に、実際にどのような色指定ができるのかを示します。


【bg=ffffff,fg=000000】$latex \LaTeX&bg=ffffff&fg=000000&s=3$ 【bg=000000,fg=ffffff】$latex \LaTeX&bg=000000&fg=ffffff&s=3$

【fg=0000ff,bg=FF0000】$latex \LaTeX&fg=0000ff&bg=FF0000&s=3$ 【bg=0000ff,fg=FF0000】$latex \LaTeX&bg=0000ff&fg=FF0000&s=3$


ちなみに、この表示を得る為に作成したコードはこんな感じ。

当方でいろいろとコードをいじった範囲では、上の例にもあるように、色指定用の16進数表記のアルファベットの大文字・小文字は問わないようです。また、【bg=】と【fg=】の順序も逆になっても、色の指定自体に支障はきたさない様子。しかしフォントサイズも同時に指定したい場合には、
【色を指定したい部分の数式のコード】+【文字・背景の色の指定コード】+【フォントサイズの指定コード】
の順にする必要があるようです。この順序にしなかった場合には、文字の色が要求通りにならないようなので、注意が必要です。

取りあえず、サポートページの説明に掲載されている範囲はこの程度。正直言って、Wordの数式エディタはなら、この2年ほどレポートの下書き等々で長いこと使っているので、そこそこ分かりますが、LaTeXでの数式表示は、「このページを書く際に使ったのが初めて」という程の超初心者なんで悪しからず……。