ネトウヨにとってキムチを食べるのはタブーであるとWikipediaに書かれる

[stag_dropcap font_size=”50px” style=”normal”]こ[/stag_dropcap]んにちは、のほほんです。Wikipedia大好きです。時々、仕事をしている時間よりもWikipediaを読んでいる時間のほうが長かったりします。子どもの頃から百科事典を読むのが大好きだったので、三つ子の魂百まで変わらず、という奴のようです。どちらかと言うと理系の記事を読むことのほうが多いのですが、今日は「食のタブー」という面白そうな記事を発見。がっつり読みました。

[stag_dropcap font_size=”50px” style=”normal”]タ[/stag_dropcap]ブーとは「禁忌」とも訳されますが、要は「やってはいけないこと」で、文化ごとに様々なタブーが存在します。余談ですが、タブーについての古典的考察としてはフレイザーの『金枝篇』がお薦めです。聖なるものと邪なるものは表裏一体であり、どちらもタブーであるということがよくわかります。……なんて偉そうに言っていますが、私も「交響詩篇エウレカセブン」というアニメで、デューイ中佐というキャラがこの『金枝篇』を愛読していたので、気になって岩波文庫で揃えた口ですけどね(笑)。しかし、きっかけはどうあれ、本を読むのはいいこと。博学趣味には最適というか、間違いなく満足できる一冊ですし、呪術の分類などは今でも民俗学の基礎とされている名著です。かく言う私も、言語学の博士論文を書く時に、非常に参考になりました。(身バレしない程度に書くと、世界中の民族の風習を集めて導き出された法則ということは、すなわち人類に共通する「ものの見方」を反映していると考えられる、ということ)時間のある学生のうちに、ぜひ。

[stag_dropcap font_size=”50px” style=”squared”]閑[/stag_dropcap]話休題。その金枝篇ほどではないですが、上述の食のタブーの記事も、あらゆる事例を集め、なかなかの読み応え。イスラム教徒が豚を食べない理由とか、西洋人が鯨を食べることに反対する根本的な理由(知能がどうとかではない)が紹介されています。まあ、過去からある風習の本当の起源というものは突き止めるのが困難なので、説の1つとしてみるべきですが。ところがところが、終盤に差し掛かったところで目を疑うような記述が……!
netouyo

厳格なネトウヨ教徒(ネット右翼)も在日認定を怖れるあまりにキムチを避けることがある。

それタブーなのかー、とかネトウヨって宗教だったのかー、とか色々ありますが、むしろ「お前は何を言っているんだ」状態。民族学的なタブーとは並ぶべくもない戯言です。だからそういうのは便所の落書きでやれと。ちなみに私の考えでは、ネトウヨ(ネット右翼)は宗教とは呼べません。行動様式が規定されないので。敢えて言うなら病理ですが、それも中立性に欠けるので、むしろ「性格」に近いと考えています。ただし、もしネット右翼がキムチを避けるというのが本当だとすれば、”一種の”タブーと言えるかもしれません。ただ、タブーとは本来、文化的に受け継がれるものであるため、大人になってから避けるのはダイエットのために糖質制限をすることに近いといえるでしょう。

[stag_dropcap font_size=”50px” style=”normal”]こ[/stag_dropcap]んなことを書いたのは一体誰なのか、ネトウヨ教徒という蔑称から、ネトウヨではなさそうですが……。Wikipediaでは魚拓がとれない代わりに、編集の記録がずっと保存されます。改変の時期はすぐに見つかりました。
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%A3%9F%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%BC&diff=59922036&oldid=59762957
日時は2016年6月1日で確定。今日が7月9日なので1ヶ月以上も放置されていることになりますね。記事の前の方にいたずらをすれば、すぐに気づかれ、修正されますが、長い記事の後ろの方をちょろっと変えるいたずらは修正されにくい、という例だと言えそうです。ちなみに当然のごとく匿名のアカウント。このIPから編集された記事は他にありませんでした。IPひろばによれば、横浜市からのアクセスということまではわかりましたが、それ以上は不明です。