【映画鑑賞感想】THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(2014/12/6公開)

 TOHOシネマズ梅田 スクリーン1にて鑑賞。
 ナルヒナで話が決着したということを知らしめるための映画なので、敵の小物感が半端ない。だって、この脚本はどう考えても「ナルトにヒナタの気持ちと、自分のヒナタへの気持ちを気付かせてハッピーエンドを迎える」という結末が用意されていて、そこから逆算して「そのためにはいったんナルトとヒナタが引き離される必要がある」「ナルトの精神的な成長を促す役回りはサクラ」ってな感じで作ってるから、しょうがないよ。しょうがないけれど、敵に「ヒナタ、私と結婚してくれ」って言わせちゃうのはダサさが極まっていて、見ているこっちが恥ずかしくなる。
 一方で、ナルヒナに関しては、その気恥ずかしさを除けば、この1本で「ですよね、ナルヒナですよね」って納得させるぐらいに過去回想から何から交えてたっぷりやってくれる。どれぐらいかというと、この映画を見ればナルヒナ万歳になるくらい。キーアイテムのマフラーも効いている。ナルヒナを成立させるためには、同時にナルトのサクラへの気持ちにも決着が必要ではあるんだけれど、ここもサクラちゃんが処理してくれるからなあ……。
 そう、この映画では「嫌われヒロインNo.1」のサクラ株も相当に上昇するはず。ヒナタの本当の気持ちをナルトに伝えるための「女の子が一度好きになったら気持ちはそう簡単には変わらない(からヒナタが裏切るとすれば事情がある)」という説得は、裏返せば、自分の気持ちがサスケから揺らいだことはないということの表明だし、同時に、ナルトがサクラのことを好きだというのをサスケへの対抗心から言っているだけだとも看破する。いやー、むしろそこまで分かっていながらもナルトにとってのヒロインであり続けたのって、すげーんじゃねーかこの子。
 そんなわけで、サイコーに恥ずかしいけれどサイコーにハッピーな映画でした。2015年夏からはナルトの息子・ボルトの戦いが始まるってばさ!なお、サスケの出番は極小ですので。

アイキャッチは予告編より、日向ヒナタ
© 岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ ©劇場版NARUTO製作委員会2014